【回胴遺産】ニューペガサスの軌跡

こんにちは。破天荒メーカーに光り輝いてほしいマングリです(^-^)


エマの5号機ニューペガサスが登場したのが2010年4月でした。


パネルの色こそ違えどブラック・レッド・ホワイト(現在)と同スペックのニューペガサスに生まれ変わり自店は足掛け10年の運用をしています。


現在はホワイト一色のニューペガサスが日本最大設置の13台となりました。

前倒し認定を取っているため2021年1月末が最終設置日となります。


全国設置10店舗、都内設置に限って1店舗とUMA(未確認生物)クラスに発見が困難な機械ですw


左から設定・BIG・REG・合成確率・出玉率の順です。


設定1:1/239.2:1/481.9:1/159.8: 96%
設定2:1/237.4:1/409.6:1/150.8: 98%
設定3:1/235.7:1/360.1:1/142.5:100%
設定4:1/234.1:1/318.1:1/134.8:103%
設定5:1/232.4:1/287.4:1/128.5:105%
設定6:1/230.8:1/260.1:1/122.3:108%


全設定のBIG確率が1/240を切っているという特徴を持ち、その代償として他のノーマルタイプより通常時のベースが削られています。※50枚あたり31.5G~32.5G


現在の保通協における6号機の試験とは異なり5号機規則での出玉試験がニューペガサスには該当します。


試験内容としては短時間出玉率・中時間出玉率・長時間出玉率・役物比率・連続役物比率の5つ。


短時間出玉率:400Gの区間における出玉率が300%未満であること。


中時間出玉率:6000Gの区間における出玉率が150%未満であること。


長時間出玉率:17500Gの区間における出玉率が120%未満であること。


役物比率:遊技機から払い出された遊技メダルの内、役物の作動で獲得した出玉が70%以下であること。


連続役物比率:遊技機から払い出された遊技メダルの内、連続役物の作動で獲得した出玉が60%以下であること。


少し知識がある方だとニューペガサスは短時間出玉率がネックに思われるはずですが、実は役物比率をクリアするための工夫がこのスペックを実現しています。


過去に市場へ投入されたノーマルタイプと比較をすれば如何に差別化が図られたスペックなのか一目瞭然です。


何時かはニューペガサスの素晴らしさが世に広まると楽しみに運用を続けてきたけど、その夢は叶うことはありませんでした。


それでも残り一年をニューペガサスを知ってくれるユーザーが一人でも増えるのであれば悔いはありません。


では私が推奨する打ち方を記載します。

ポイント1

★右上段枠上に、馬狙い停止の場合。

そのまま停止したら実践上1確となります。この時点で単独ボーナスとなるので設定推測の為にもこの形が1日何回出現したかを頭に入れておくと良いでしょう。

ポイント2

★右上段に、馬狙い停止の場合。

上段馬停止型でチェリーorブドウor1枚役(ベル・ベル・馬)。1枚役=実践上ボーナス確定。チェリーも同時当選あり。薄い確率だけど共通ブドウ重複からのボーナスはBIG確定です。

ポイント3

逆ハサミ上段馬ハサミ型テンパイ。

逆ハサミで左リール上段に馬を狙い。テンパイした時点で1枚役もしくはリーチ目という極上パターンになりますので、トイレに行って帰った時の出目でニヤニヤしましょう♪

ポイント4

★右中段に、馬狙い停止の場合。

実践上は寒い目(ハズレ)になりますが、中段1枚役もしくは単独の可能性もあるので、お見逃しなく。薄い確率だけどリプレイ重複からのボーナスはBIG確定です。

ポイント5

★右下段に、馬狙い停止の場合。

下段馬停止型でリプレイorチェリー・ブドウ・1枚役(ベル・ベル・馬)。ただ1枚役の出現率はこの形だと低いです。続いてリプレイが外れた瞬間に2確目になりますので台ボタンはネジリまくって光らして下さい(笑)

ポイント6

★右枠下段枠下に、馬狙い停止の場合。

上段にベルが止まったらベルorハズレです。ベルが成立していれば第3ボタン停止のハズレパターンでネジネジして当たりかハズレを楽しむのも良いでしょう。


難しいと感じた方は中押しバー狙いから慣れてくださいね。


ちなみにオレンジの一直線揃いはリーチ目になります。告知パターンも多彩なのでまだまだ発見する楽しみは沢山あると思います。


エマがなぜにこの破格のボーナス確率にこだわったのか?


付加価値がない5号機のノーマルタイプで1.5号機のボーナス確率をどのように再現したら良いのかを開発者はきっと試行錯誤したに違いありません。


昔の吸い込み方式とは違う形で荒波を意図的に作り出すには通常時のベースを削る事でペガサスの名に恥じないボーナス連打を作り出すことだったのでしょう。


この台がなぜに売れないのか?


そんな疑問を日々胸に秘めて今に至ります。


おい!エマ!息をしているか?まだ死ぬのは早いぞ!少なくとも珍古台ハンター達は星にならないことを心より願ってるから頑張れよ!!!


では本日も良い夢みてね(^0^)

自作でスロットを作った感想

こんにちは。オリジナルスロットに希望を託すマングリです(^-^)


趣味が高じて数年前よりスロット関連の動画をYouTubeでアップロードするようになりました。


その中の一つとして『The KAIDO 回胴』というシリーズがあります。


ひょんなことから自分達でパチスロを作ってみることになりました。


その場のノリで企画はスタートすることになります。


この時は軽はずみな発言と行動が後に重労働を増やす引き金になろうとは夢にも思っていませんでした・・・



いきなり現実に絶望する・・・

結論から言うと自分達が理想とするスロットを作るのは可能です。


ただし莫大な資金源があればの話!


スロット関連に精通する会社をどれだけ回り会議を重ねたことでしょうか。


最初は絶対に高額のお金を吹っかけられていると考えていました。


しかしどこに聞いても機械一つ開発するのに何千万~億単位の話を普通にされます。


私が質問をします。


あの~30万くらいの予算でニューペガサス程度の機械を作れませんかね?

一瞬にして関係者の目が点になり、その後に会議室は大爆笑の渦に包まれます。


無知だった私達にスロットを作る工程や期間などについて費用の振り分けを丁寧に説明してくれました。


金額は多少の上下があるけど他社の見積もりも大差ありませんでした。


エマさんニューペガサス程度とか暴言を吐いてごめんなさい!


絶望を目の当たりにしてもう最終回!?

今回の計画自体が如何に甘っちょろいかを痛感しました。


ぶっちゃけスロット作りの企画をやめようと考えました。


そんな矢先にワラにもすがる思いで相談したある業者から深夜に返信メールが届いてました。


岡山県にあるA-SLOTの担当N氏からです。※主な業務内容は家スロ販売ですね。


何度メールのやり取りをしただろうか。


誠心誠意に私達の疑問を紐解くように答えてくれました。


その甲斐あって幾つかの結論に達します。

  1. 筐体をゼロベースで作るとそれだけで何千万という開発費がかかるため廃棄品を含めた格安のスロットをカスタマイズする。
  2. メインROMの仕様書はこちらで作る。
  3. リール・パネル等のデザインはこちらで作る。
  4. 作業工程の自分達でやれることは全てやる。

これらを見ても分かるように自作と言いつつも作業が依頼先に丸投げだったことを反省します。


お金のかかる大半の部分は『労力』と『スキル』です。


単純に知らないことは調べて勉強すれば自分の時間を消化するだけですから開発費は安くなるという計算・・・


要は金がないなら自分でやれってこと。


こうしてふるいに掛けることで、どうしても無理な作業が絞り込まれる。


最終的な仕上げ業務をA-SLOTさんに請け負ってもらう流れがベストと判断しました。


まさか自分が色々と勉強することになるとは思いませんでしたけどねw


スロット作るのって本気で大変だと思いました・・・

何にでも言える話だけど一から物を作るって大変ですよね。


もっと言えば専門外の知識を得るために勉強するのは果てしない時間を費やします。


スキルを上げてようやくスタートラインに立てる程度。


血の滲むような苦労があって開発された商品は世に送り出されます。


その状況下で報われるのはほんの一握り。


酷評だって日常茶飯事です。


市民権を得るには問題点を放置せず次の改善案を掲げ、さらなる努力が必要です。


リールの印刷一つ取ってもただデザインしたものを貼り付ければ良いわけではありません。


それ相応の技術を使い、一色増えれば単価も上がるため配色や役サイズに気を配り、7をリール回転時に見やすいように透過性を施す。


etc


落としどころを決めないと、どこまでも作り込めちゃいます。


メインROMの仕様書だって数字のつじつまが合わなければ現場から鬼のように指摘が入ります。


理想のシステムを言うだけと実際に数字に落とし込むのでは天と地の差があります。


好き勝手に言うだけなら誰でもできますよね。


物凄く反省しましたw

ようやく自作のスロットが形になりウキウキで稼働をさせてみました。


実寸サイズとデザインしたパネルが微妙にズレてたり、告知ランプの羅針盤が丸型なのに真四角に光ったり、図柄が全体的に小さかったり、下パネルの遮光調整に不備があったり・・・


とにかく細かい部分の修正が沢山ありました。


しかもベースとなる機械を恐ろしく玉数の少ないアクアビーナスを選んだことで量産できないことに完成してから気が付きましたw


試作2号機はこの教訓を活かした作りになります。


そして私は今回の件で誓ったことがあります。


もう二度と糞台発言はしません!


では本日も良い夢みてね(^0^)


エレクトロコインから原点を学ぶ

こんにちは。海外のスロットメーカーに魅了されて今に至るマングリです(^-^)


本編は趣味を兼ねているため黄金太郎のつぶやきとは別の視点で読んでいただければ幸いです。


私がスロット専門店を始めた理由は人知れず撤去される個性の強い機械(いわゆる珍古台)を一人でも多くのユーザーに知ってもらいたい気持ちからでした。


ここからはマニアな話を要するため分かる方が限定されるので悪しからず。


ジパングを始めたのは18年前の2001年5月です。


さらに遡ること6年前に私は別店舗でスロットコーナーの調整を任されていました。


4号機が始まって約3年ほどの時期でしたかね。


そこである機械との出会いが私の人生を急変させます。


1995年にエレクトロコインジャパン(以下エレコ)から販売されたスーパーモグモグ2(4号機Aタイプ)です。

エレコはイギリスから日本に参入してきた遊技機メーカです。


業界初の4号機でリプレイ外しを取り入れたのはエレコのチェリーバーでした。


当時は現存する爆裂3号機とのギャップに惑わされ、機械の本質に目を向けず浅い場所で満足していました。


まさに今の5号機から6号機に移り変わる時代と同じです。

後にエレコマニアの仲間入りを果たす私が断言できるのは当時のエレコの機械は全て変態開発者(褒め言葉)に生み出されていました。


そして共通して言えることがあります。


エレコは万人受けしない。


実はチェリーバーもファーストコンタクトは糞台という印象でした。


そこから高評価に一変した理由は単純に打ち込み続ける機会を友人が設けてくれたからです。


恐らく私だけではへこたれていたと思いますw


毎度のことだけど最初のハードルが高いため初心者向きではありません。


開発者が伝えたいであろう真の面白さに行き着くまでが狭き門です。


取り敢えずエレコの機械を打つ時は忍耐力を持って向き合う覚悟が必要でした。


スルメは何度も噛まないと味は滲み出ませんからね。


当時のエレコ全般に言えることだけど明らかにターゲットがマニア層のためゲーム性がややこしいです。


そしてトリプルウィナー3に続く3作目がスーパーモグモグ2でした。


流石にこの時期はエレコの機械を打ち込む心の準備は万全でしたw


同時期にユニバーサルの代表作となるクランキーコンドルが兄弟機として販売されます。


共にリプレイ外しの破壊力は抜群。


お約束の如くコンドルは世間に受け入れられモグモグは不遇の道を歩むことになります。


コンドルの鉄板リーチ目がモグモグだとガセる件は有名で大半のユーザーが酷評をしました。


例えばコンドルで青7上段テンパイが2確目だったのに対してモグモグの上段黒7テンパイはガセります。


その他もコンドルではガッツポーズする場面が当たり前にガセります。


だがそれがいい!


この変態開発者がそんな意味のないことをやるわけがないとエレコマニアは信じています。


頑張った先に見える光景はきっと素晴らしいと!


私達はどれだけ飼いならされた犬なんでしょうw


案の定その謎は解き明かされます。


コンドルと同じ小役構成とリール配列にも関わらずスロットは『制御』で『別物』になることを教えられました。


停止位置がスベリのコマ数によって鉄板リーチ目やチャンス目になるわけですからユーザーは一生懸命に目押しの精度を上げようと努力をします。


打ち込む度に新たな発見に魅了され一喜一憂できる。


私は断然モグモグ派!


ユーザーを育てる素晴らしい要素が無数に詰まっていました。


きっと開発者は類似する機械であっても差別化を図り『色』を出したかったのでしょう。


コンドルより遥かに癖が強く、この感覚を共感してもらいたくて当時のお店にモグモグを12台導入しました。


ちなみにコンドルは未導入です。


残念ながら一般ユーザーに楽しみを伝えきれず満足のいく稼働に繋げることはできませんでした。


ただマニア層には絶大の支持を受けました。


今も昔も一つの機械と永遠に向き合ってもらうのは難しいけど打ち込むことである程度の作り込みは見えてきます。


私達ホールは表面上の数字に惑わされず愛情と努力を常に忘れたくないですよね。


モグモグとの出会いがきっかけで隠れた名機を普及したいと考えるようになりました。


私のスロット運営に対する原点はここから始まりました。


では本日も良い夢みてね(^0^)